9月15日~16日の2日間、カンベ洋美後援会の皆様と共に、能登半島復興支援に行ってきました。今回は観光旅行ではなく、被災地の状況調査並びに現地の方のお話を伺う研修、そして復興支援のためにお土産等で資金援助をと出かけました。なかなか復興が進んでいないと聞いてはいましたが、その状況を目の当たりに見て胸が痛くなりました。
被災により現在は営業休止の「八汐」ホテルの専務さんが、現地説明にずっとお付き合いしてくださいました。道路は平たんなところはなく、ゆがみやヒビがあちこち残っています。しかしまず道路を通さないとということで工事が進んでいました。海辺では岩場が隆起し漁船が出航できない状況、観光の目玉だった海水浴場は全く使用できず草が生い茂っていました。廃業するホテルも多いとのことです。
震災を経験された方の言葉は、現実を冷静に見てきたからこそ、説得力のある力のこもった重みのある内容でした。これから備えるなら「①ペットボトルは500㏄ ②車はプリウスのハイブリッド(電気使用できる)③カセットコンロ(電気やガスがなくても調理)④ラップが便利 ⑤使い捨てカイロ ⑥割りばし ⑦ウエットティッシュ等々、避難用物資を見直さなければと思いました。
私が次のように質問しました。「なぜ、復興が進まないのでしょうか。」答えは次のようなものでした。「①道路が通じていない(5万人の支援物資を運ぶ必要性) ②マンパワーが圧倒的に足りない(外部要請しても全く足りないことと、自治体の職員や住民が不足)」「やはり国が率先して支援を進めてもらうのが一番だと感じた。」との事でした。
最後に能登の地元の方々による「御陣乗太鼓」の迫力ある演奏を見せていただきました。御陣乗太鼓は石川県輪島市名舟町で生まれ、県指定の無形文化財に指定されており、皇居や紅白歌合戦でも演奏されました。名舟町は世帯数70戸、人口250人の小さな町で、演奏者はこの地で生まれ育った者しか継承できないそうで担い手を育てるのが課題だとの事です。迫力ある演奏に皆さんが大感激でした。
今回の被災地研修旅行を終えて感じたことは、行政が災害時復興のためにいち早く動くには何をするべきか、また一人ひとりが避難物資や避難場所、非常時には何をするべきかを確認できました。帰りには参加者の皆様が、お土産をいっぱい購入してくださって、被災地応援が出来たと思います。「何のために生きるのか」これからも皆様の笑顔のためにできることを頑張ってまいります。